2007年9月22日土曜日

読んだ本:タウ・ゼロ

「あいどる」の後で読んだので、オープニングの ノリの悪さ 雰囲気で読ませる手法を、ちょっとじれったく感じたけど。すごい。止まらなくなったらホントに止まらない。会社の帰りにバーで呑みながら読んでたら止まらなくなってしまって、電車無くなっちゃたよ。

船内生活の描写は、ヒーローの強さと残り49人の弱さが極端すぎるけど、これくらいやってくれたから、魅かれたと思う。ハリウッド映画っつーか、エンターテイメントってやつか。

最後に乗り越える困難の描写について、自分の宇宙に関する知識・イメージと違っていて、どうなんだろうと思ったけど、解説にどういう宇宙を描いていたのかが書いてあって、勉強になった。

読んだ本:あいどる

なんでこれが面白いのかと聞かれると、実際困る。
お話の「ノリ」に「乗れる」んだもの。
舞台が日本の話なんだけど、よくある気持ち悪い日本の描写にへこむこともなく、
楽しめる。

巻末の東浩紀の解説では、90年代の日本をベースに創造された「最先端日本」が興味深いと言ってるよう(トマソンということか)だけど、たぶんそうじゃない。日本みたいなのにどこでもない場所が、欧米文化に占領されない未来を感じさせているのだと思うです。

なんにしても、この「ノリ」と「気持ちよさ」だけで十分楽しめる。
正彦みたいなホントのオタクは、blogでこんな馬鹿げた評論をしてないで、もっと狭くもっと深く世の中を見るから、グローバリズムなんて偏った考えより、どれだけ自分が楽しめるか(脳ミソふっとばしてくれるか)が重要なはず。