2007年11月8日木曜日

読んだ本:天使の耳

東野圭吾の文は読みやすいなぁ。打合せの行き帰りで電車移動が3時間にもなるので用意した本だけど、家に着く前に読み終えてしまった。本を読むのは遅い方なのに。そういえば白夜行も厚さのわりには、あっさり読めた。


お話はよく練ってあると思うし、展開も読んでて先が気になったので、上手な作家なんだと思うんだけど、なんとなく「交通事故という状況に話を揃えました。ほらいいでしょ。」「よし、俺が読んで見極めてやる」という鼻につくミステリー読みを想像してしまった。そういう読み方は別にいいんだけど、やっぱり私はSFの方が好きなんだと再認識。

読んだ本:闇が落ちる前に、もう一度

表題作や「審判の日」はジュブナイルっぽくて好きになれないけど、「夜の顔」や「屋上にいるもの」は、現実と非現実の対比が面白かった。特に夜の顔は一切の論理を受け付けない存在を、山本弘氏が書いているのが、また。巻末の解説に、筆者は夜の顔として竹中直人をイメージしているとのこと。読んでて私がイメージした顔と同じでした。

2007年11月5日月曜日

読んだ本:サウスバウンド




東大のてっぺんで電波が聞こえちゃうくらいの思い込み・信念に何となく憧れるので、好きな話ではある。お父さんもかっこよく書いてるし。

もう少し読んでる人が元気になれる盛り上げ方をしてくれるともっといいような。あと、結局、話の中で誰もテンカイしないのは、もちろん作者の演出なんだろうけど、テンカイしても「かっこいいお父さん」「時代遅れでない話」になってたら、もっと良かったのではないかと。

最後の逃避や、反骨精神の美化が、鼻につく人は否定的だろうなぁ。
たまたま映画のチケットをもらった。観に行かなくちゃ。

読んだ本:「世界征服」は可能か?

前半はコミック・アニメの中の世界征服を紹介する内容だけど、途中から、主に経済面で世界征服が割に合わないことの解説になり、最後は世界征服が今の社会構造に合わないという文化論を主張。

筆者が言いたいことだけを書くなら、もっとコンパクトにちょっとしたコラムにまとめられるくらいの内容かと。途中で長々と説明することの言い訳とも取れることが書いてあったので、確信犯かと。
でも、軽い読み物として面白かったかなと思います。読みやすい文だったし。

読んだ本:フューチャーマチック

あいどるの方が面白かったし、新たな人類の誕生による変化には触れてない(逃げたか)ところが不満だけど、例によってこのノリが好きなので。楽しめました。

レイニーは、落ちぶれ方も含めて好きなキャラ。彼の特殊能力をなんとか説明できないものか。