2008年3月24日月曜日

読んだ本:世界の中心で愛を叫んだけもの

表題作以外はわかりやすいし、どの話もよく練れているし、「少年と犬」なんてとてもおもしろいのだけど。。。なんか、言葉が多すぎて白けるというか、作者のオレ様ぶりが匂ってしまって残念。日本人にはなかなか受けないんでは。

読んだ本:20世紀SF〈4〉1970年代―接続された女

またまたこのシリーズ。

  • ☆☆☆☆「接続された女」 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
  • ☆☆「デス博士の島その他の物語」 ジーン・ウルフ
  • ☆☆「変革の時」ジョアンナ・ラス
  • ☆☆「アカシア種子文書の著者をめぐる考察ほか、『動物言語学会誌』からの抜粋」アーシュラ・K・グィン
  • ☆☆☆☆「逆行の夏」ジョン・ヴァーリー
  • ☆☆☆☆「情けを分かつ者たちの館」マイクル・ビショップ
  • ☆☆☆「限りなき夏」クリストファー・プリースト
  • ☆☆☆「洞察鏡奇譚」バリントン・J・ベイリー
  • ☆☆「空」R・A・ラファティ
  • ☆☆「あの飛行船をつかまえろ」フリッツ・ライバー
  • ☆☆☆☆「七たび戒めん、人を殺めるなかれと」ジョージ・R・R・マーティン 

このシリーズの1980年代の方が、話にバリエーションがあるのだけど、70年代の方が記憶に残る話がおおい。時代背景の解説もとても参考になった。昔読んだ接続された女も逆行の夏もしっかり覚えていた。

七たび戒めん~はひろいもの。解説がなかったらオチがわからなかったけど、他の作品も読んでみたい。

読んだ本:象られた力 kaleidscape

表題作の背景設定がすごい。「かたち」と「ちから」なんていくらでもありそうな設定なのに、ちゃんと世界観まで書けていて登場人物も存在感十分。オチはイマイチか。続編考えてるのかも。

小品だけど、デュオもすき。

読んだ本:20世紀SF<5>1980年代―冬のマーケット

1990年度版に味をしめて。

  • ☆☆☆「冬のマーケット」 ウィリアム・ギブスン 
  • ☆☆「美と崇高」 ブルース・スターリング 
  • ☆☆☆「宇宙の恍惚」 ルーディ・ラッカー 
  • ☆☆「肥育園」 オースン・スコット・カード 
  • ☆☆☆☆「姉妹たち」 グレッグ・ベア 
  • ☆☆「ほうれん草の最期」 スタン・ドライヤー 
  • ☆☆☆「系統発生」 ポール・ディ・フィリポ 
  • ☆☆☆☆「やさしき誘惑」 マーク・スティーグラー 
  • ☆☆「リアルト・ホテルで」 コーニー・ウィリス 
  • ☆☆「調停者」 ガードナー・ドゾワ 
  • ☆☆「世界の広さ」 イアン・ワトスン 
  • ☆☆「征たれざる国」 ジェフ・ライマン 
冬のマーケットは昔読んだときほど乗れなかった。ルーディラッカーの身体感覚が好き。姉妹たちはたぶん手垢のついたテーマのはずなのに、しっかりと書かれていてハマれる、というか読まされる。系統発生のアイディアはいいな。やさしき誘惑はガシェットは大したことないのにちゃんと意識拡大する。

観た映画:アドレナリン

予想通りの馬鹿映画でとても楽しめた。ハリウッドでしか作れない映画。とても好き。でもどんな話だっけ?

観た映画:COWBOY BEBOP 天国の扉

Tutayaの半額クーポンで、テレビシリーズ全巻と映画を一気観。
テレビシリーズはトビトビで観てたので、話がつながってよかった。
映画の最後のアクションシーンは、マトリクスレ・ボリューションズの屋内バトルに影響を与えてるみたい。

全体的に日本的なカッコイイものをあれもこれも詰め込んで作った感じで、とても気に入ったけど、ひとつ残念なのは主役4人の関係性にはあんまり言及してないところ。なぜ4人が一緒にいるのかわからん。一人一人がとてもかっこいいのに、BEPOPとしての特色がない。